Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ版のススメ
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ブロードバンドルーター環境下のパソコンに入れるのが基本

Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ は商用のパソコン向けオペレーティングシステムと同じく、インストール時には原則としてネットワーク設定は行いません。

なぜなら Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ のインストーラは、パソコン用のWindowsなどと同じく、ネットワーク内の DHCPサーバー を参照してネットワーク接続を確立し、動作するようになっているからです。

「DHCPサーバーって何?」

という方のために少し説明します。

DHCPサーバーを解りやすく説明すると、

1.ネットワークの中に設置してあって、

2.そのネットワーク内に接続されているパソコンのIPアドレス設定が「IPアドレスを自動的に取得する」になっている場合に、

3.ネットワーク内で他のパソコンと重複しない識別情報(IPアドレス)をそのパソコンに割り当て、

5.そのパソコンのDNSサーバーの設定が「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」となっている場合に、

6.名前解決のための参照DNSサーバーのIPアドレスをそのパソコンに設定する。

という役割を持つサーバーです。この場合のパソコン側の設定例は以下のようになります。

DHCPサーバーを参照するパソコンの設定(Windows 7)
DHCPサーバーを参照するパソコンの設定(Windows 7)

DHCPサーバー、DNSサーバーについては、拙著、 お便利サーバー.com の、 DHCPサーバーについて 名前解決とネームサーバー 、で初心者向けに解説していますのでご一読ください。

また、ちょっとハードルは高いですが、DNSサーバーの構築について、 自宅内DNSサーバーの構築 固定IPでDNSサーバー構築 、で解説しています。

「DHCPサーバー?、それってどこにあるの?。そんなもの自宅に入れた覚えはないけど?。それにDNSサーバーって何?。」

と思われるかもしれませんのでもう少し説明しましょう。

DHCPサーバーは、家庭内では普通、 ブロードバンドルーター が実装していています。

そして意図的にその機能をオフにしない限り最初からDHCPサーバー機能は有効になっているのが普通ですから、ブロードバンドルーターで自宅にLANを構築している場合はそのブロードバンドルーターがDHCPサーバーとなります。

DNSサーバーは、例えばパソコンが「http://www.ubuntu.com/を見たい」と要求したとき、

「http://www.ubuntu.com/はIPアドレス"110.54.43.36"にありますから、そちらにアクセスしなさい。」

という案内をしてくれるサーバーで、普通はインターネット空間のあちこちに設置してあって、パソコンから直接参照することも可能です。

しかし普通はパソコンと外部のDNSサーバーとのやりとりを、自宅に設置したブロードバンドルーターが仲介し、 DNSキャッシュサーバー として動作しています。

つまりブロードバンドルーターでLANが構築されている場合は、 ブロードバンドルーターがDHCPサーバーであり、DNSサーバーでもある 、ということになります。

さて、これから Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ をインストールするパソコンは、DHCPサーバーからこれらのネットワーク情報をもらえる環境にあれば、インストーラはインストールCDには収録されていない色々なプログラム類を自動的にダウンロードしながらインストールを進めてくれますから面倒がありません。

図示すると以下のようになります。

Ubuntu 10.04 LTS デスクトップのインストーラが自動でネットワークに接続できる環境の例
Ubuntu 10.04 LTS デスクトップのインストーラが自動でネットワークに接続できる環境の例

自宅内ネットワークの構成や個々の通信機器の役割などについては、拙著、 お便利サーバー.com の、 通信とネットワーク 、で初心者向けに解りやすく解説していますのでご一読ください。

A は、ブロードバンドルーターを設置した最も一般的な自宅内のLAN環境です。この場合、 Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ をインストールしたいパソコンを、ルーターのLANポートやスイッチングハブにLANケーブルで接続しておきます。

B は、ブロードバンドルーターは設置していませんが、インターネットサービスプロバイダのDHCPサーバーから直接自宅のパソコンに接続情報が得られる通信環境の例です。つまり、パソコンに接続ツールをインストールしたり、接続のために特別な設定を行わずにインターネットに接続できている通信契約となり、この場合も Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ のインストールを開始すると自動的にインターネットへの接続が開始されます。

一方、以下のようなケースでは Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ のインストーラはネットワークに自動接続できないため、インストール作業の終了後に手作業で接続設定を行う必要がありますのでちょっと面倒です。

Ubuntu 10.04 LTS デスクトップのインストーラが自動でネットワークに接続できない環境の例
Ubuntu 10.04 LTS デスクトップのインストーラが自動でネットワークに接続できない環境の例

C は、意図的にブロードバンドルーターのDHCPサーバー機能をキャンセルし、パソコンに手作業で接続設定を行わなければならないLANの例です。この場合はパソコンのDHCP参照による自動設定が利きません。もちろん Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ のインストーラもネットワークに接続できません。

この場合はインストール作業が終了後に、パソコンに固定IPアドレスを設定することになります。

D は、NTTのフレッツ(光、ADSL)の他、光ファイバー接続契約の場合で、ブロードバンドルーターを使わずにパソコン自身の接続ツール、または「フレッツ接続ツール」などを利用して自分で設定を行い、インターネットに接続している形です。

この場合は単純なネットワークパラメータの設定ではなく、 Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ が実装している PPPoE設定ツール を使って、インストール作業後に接続設定を行うことになります。

これらの手動接続の手順については、

【固定IPアドレスの設定】 :Cの方法で接続する場合

または、

【PPPoEによるインターネット接続】 :Dの方法で接続する場合

を参考にしてください。

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