Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ版のススメ
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CドライブもDドライブも存在しない不思議なファイル管理

【ディスクとパーティションについて】 でも説明していますが、UNIXのディスク装置管理方法を採用している Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ ではそもそも、Cドライブ、Dドライブといった ドライブ名という概念がありません

UNIXではファイルやディレクトリ(Windowsではフォルダ)について、Windowsのようなドライブ名単位あるいはディスク装置単位の管理ではなく、

「すべてファイルとディレクトリは、唯一の"/(ルートディレクトリ)"の以下に格納されて管理される。」

となります。

日頃Windowsをお使いの方で、ファイルやフォルダを探したり整理したりするのに、デスクトップやマイドキュメントを使わずに、「必ずハードディスクアイコンをダブルクリックしてから...」という 「ハードディスク基準でデータ管理」 という習慣をお持ちの方には、このあたりの感覚はちょっと受け入れ難いところかもしれません。

では、解りやすく図で表してみましょう。まず、おなじみのWindowsのファイル管理です。

Windowsのファイル管理
Windowsのファイル管理

Windowsではこのように、装置ごとに作られるボリュームに ドライブレター がC、D、E、という具合に割り振られて管理されます。

一方 Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ では以下のようになります。

Ubuntu 10.04 LTS デスクトップのファイル管理
Ubuntu 10.04 LTS デスクトップのファイル管理

ご覧のように Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ には最初からドライブレターという考え方がなく、任意のボリューム上に作られた、ただ一つの "/(ルート)" というディレクトリを頂点として、すべてのボリュームが一つのツリーの中に格納されます。

例えば、LinuxOSの一種である CentOS では、追加したハードディスクボリュームは手作業で任意の位置にマウントする必要があり、CD/DVDは "/mnt/cdrom/" に自動マウントされる、という具合にディストリビューションで扱いが異なりますので覚えておいてください。

Linuxでは、後から追加されたボリュームは任意の位置に格納することが可能となっていますが、 Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ ではハードディスクのボリュームも、CD/DVD、USBメモリなどのリムーバルメディアも "/media/" 以下に自動的にマウントされるように設計されています。

図の "label/" の部分は、そのボリュームにボリュームラベルが設定してあればそのボリュームラベル名がそのまま使われてマウントされますが、ボリュームラベル名が設定されていない場合は Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ は適切に一意的な名前を付けて自動マウントします。

Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ では、光学ドライブにCD/DVDをセットしたり、USBメモリやSDカード、外付けのハードディスクをなどを装着すると、ボリュームアイコンとして自動的にデスクトップにマウントされるようになっています。しかし上で説明したとおり、ファイルシステムの扱いとしては "/media/" の下のツリーにマウントされることになります。

以下にその例を示します。

Ubuntu 10.04 LTS デスクトップへのメディアマウントの例
Ubuntu 10.04 LTS デスクトップへのメディアマウントの例

例えば上の例でデスクトップにマウントされているDVD-ROM "vmware110301" の実際のマウント位置は、 "/media/vmware110301/" であり、 「コマンド・ライン端末」 からこのDVD-ROMにアクセスするには "/media/vmware110301/" に移動しなければならないという訳です。

Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ は、マウスによる通常の GUI 操作ではこういうマウントの仕組みをユーザーに意識させないように配慮されています。

しかし 「コマンド・ライン端末」 ( 【コマンド・ライン端末について】 を参照)を使う設定作業などでは、このファイルシステムの仕組みしっかり理解しておく必要があるというわけです。

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