Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ版のススメ
インストール前の準備   ドライブの起動順序の設定   テストモードで使用する   インストールの開始   タイムゾーンの選択   キーボードの選択   ディスクの設定(クリーンインストール)   ディスクの設定(デュアルブート)   ユーザー名とコンピュータ名の設定   Windowsファイルと環境のインポート   インストールの実行と完了   固定IPアドレスの設定   PPPoEによるインターネット接続   言語コンポーネントのインストール   デバイスドライバのインストール   プログラムのアップデート  

ネットワークに接続する前に

Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ のインストーラは、オペレーティングシステムが最低限使えるだけのプログラムを提供するだけです。

インストールCDやインストールUSBメモリに収録されていないプログラムで、インストールに必要なプログラムやデータは、インストール中あるいはインストール後にインターネット上の リポジトリ ( 【リポジトリについて】 を参照) からダウンロードし、インストールする必要があります。

従って Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ のインストールを完了させるためには、インストール後に速やかにインターネットに接続できる環境を整える必要があるというわけです。

さて、インストール開始時にパソコンがネットワークに自動接続されない環境で Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ のインストールを実行した場合、インストール後にログインしてしばらくすると、以下のような画面になります。

ネットワークに接続しないでUbuntu 10.04 LTS デスクトップにログインした場合
ネットワークに接続しないでUbuntu 10.04 LTS デスクトップにログインした場合

図上の1、2、3、はシステムがインストール(アップデート)を促す指示です。

1. インストール開始時に指定した言語(日本語)の取り扱いに必要なコンポーネントの追加インストールを促すダイアログです。 本来であれば 【インストールの実行と完了】 のステップでインストールが終了してるべきコンポーネントですから、自動でインターネットに接続できる状態でインストールを行っていれば表示されないダイアログです。 インターネットに接続していない現段階では、 このアクションをすぐに実行する(R) をクリックしても実行されませんので、そのまま放置しておくか、 閉じる(C) で終了しておきます。

2. デバイスドライバのインストールが有効なハードウェアが検出されたときに上部のパネルにアイコンが表示されます、また数秒間だけ画面上にメッセージが表示されます。この 「ハードウェア・ドライバ」 機能によるデバイスドライバのインストールはインターネットに接続後に行いますので、そのまま放置しておいて構いません。

3. インストールしたプログラムのオンラインアップデートを促す 「アップデートマネージャ」 のメッセージです。アップデートはインターネットに接続後に行いますので、そのまま放置しておくか、メッセージをクリックして 「アップデートマネージャ」 を開き、 閉じる(C) で終了しておきます。

Ubuntu 10.04 LTS デスクトップをPPPoEでインターネットに接続する

ブロードバンドルーターが設置されておらず、ONU(光回線終端装置)やブリッジ方式のADSLモデムとパソコンをLANケーブルで接続して、パソコンで認証(PPPoE)を行って接続する場合です( 【ネットワーク環境について】 D を参照)。

既にWindowsやMacintoshをお使いで、この方式でインターネットに接続できている場合は、その設定と同じものを Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ に対して行うだけですから、ご自分で接続設定を行ったことのある方には特に難しいことではないと思います。

一方で、接続設定を業者に代行してもらった方もいらっしゃると思いますので、以下に手順を説明します。

PPPoE接続に必要なパラメータは、 ユーザー名 パスワード の二つですが、これらの情報はサービスプロバイダから「接続設定通知書」などの名前の書類で受っとっているはずですので、まずはこの書類をお手元に準備してください。

Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ をインストールしたパソコンと、ONU(光回線終端装置)またはブリッジ方式のADSLモデムとをLANケーブルで接続したら、上部パネルの「アプリケーション」から「アクセサリ」→「端末」を開きます。

「端末」を開く
「端末」を開く

「コマンド・ライン端末」については 【コマンド・ライン端末について】 、当サイトで使用するコマンドについては 【コマンドリファレンス】 を参考にしてください。

すると、デスクトップに 「コマンド・ライン端末」 が開きますから、

sudo pppoeconf Enter

とタイプします。

すると認証のためのパスワードを求められますので、 【ユーザー名とコンピュータ名の設定】 で設定したパスワードを入力して Enter をタイプし、PPPoE接続ツールを起動します。

「sudu pppoeconf」を実行
「pppoeconf」の起動
「pppoeconf」の起動

テストに使用しているパソコンは、有線LANと無線LANを一つずつ実装しており、それぞれ eth0 eth1 で検出されています。

すると上のように、PPPoEへ接続可能なイーサネットインターフェースがリストされます。

<はい> がハイライトしていることを確認して Enter をタイプすると、自動的にPPPoEで接続設定が可能なイーサネットインターフェースの検出が開始し、見つかれば以下のように表示されます。

PPPoE接続ツール「一般的なオプション」
PPPoE接続ツール「一般的なオプション」

ここはpppoeconfの内部処理に関する確認ですから、 <はい> がハイライトしていることを確認して Enter をタイプします。すると、接続ユーザーIDの入力画面になります。

PPPoE接続ツール「ユーザ名の入力」
PPPoE接続ツール「ユーザ名の入力」

入力欄にサービスプロバイダからの通知書に記載されている、PPPoEの接続IDをタイプし、 <了解> がハイライトしていることを確認して Enter をタイプします。すると、接続パスワードの入力画面になります。

PPPoE接続ツール「パスワードの入力」
PPPoE接続ツール「パスワードの入力」

入力欄にサービスプロバイダからの通知書に記載されている、PPPoEの接続パスワードをタイプし、 <了解> がハイライトしていることを確認して Enter をタイプします。すると、DNSサーバーの指定に関する設定画面になります。

PPPoE接続ツール「ピアDNSの利用」
PPPoE接続ツール「ピアDNSの利用」

画面の説明の通り、参照DNSサーバーのIPアドレスは、通常サービスプロバイダからPPPoE接続が確立したときに送られてきますから、 <はい> がハイライトしていることを確認して Enter をタイプします。

稀に、DNSサーバーのIPアドレスを手入力しなければならないサービスプロバイダもありますが(お手元の契約書類をご確認ください)、この場合は tab キーをタイプして <いいえ> をハイライトさせて Enter をタイプし、画面の指示に従ってサービスプロバイダ指定のDNSサーバーのIPアドレスを入力し、先に進んでください。

次の画面は、通信の技術的なパラメータの確認です。

PPPoE接続ツール「制限MSS問題」
PPPoE接続ツール「制限MSS問題」

家庭用のインターネット接続の場合、気にすべきパラメータではありませんから、 <はい> がハイライトしていることを確認して Enter をタイプします。すると、パソコン起動時の自動接続を行うか否かの確認画面となります。

PPPoE接続ツール「完了」
PPPoE接続ツール「完了」

<はい> がハイライトしていることを確認して Enter をタイプします。すると、接続開始の確認画面になります。

PPPoE接続ツール「接続の確立」
PPPoE接続ツール「接続の確立」

光ファイバー接続なので、画面の "DSL接続" という表記は、実は正しくありません。しかし接続方式は同じPPPoEなので、気にする必要はありません。

<はい> がハイライトしていることを確認して Enter をタイプします。すると、接続完了の確認画面になります。

PPPoE接続ツール「接続の初期化」
PPPoE接続ツール「接続の初期化」

<了解> がハイライトしていることを確認して Enter をタイプします。すると、PPPoE接続ツール"pppoeconf"が終了して、「コマンド・ライン端末」のコマンド入力画面に戻ります。

pppoeconfの終了
pppoeconfの終了

以上でPPPoEの接続設定は終了です。

exit Enter

で「コマンド・ライン端末」を閉じ、上部パネルの Firefox のアイコン(「システム」の右側のアイコン)をクリックして、インターネットへの接続を確認してみてください。

インターネットに接続できるようになったら、 【言語コンポーネントのインストール】 へと進んでください。

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