Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ版のススメ
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デフォルトで起動するオペレーティングシステムを変更する

Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ をWindowsとのデュアルブート環境でインストールを行うと( 【ディスクの設定(デュアルブート)】 を参照)、 パソコンの起動時に以下のようなオペレーティングシステムの起動選択メニューが表示されます。

各項目の意味は以下のとおりです。

0 Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ を通常起動します。

1 Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ を、トラブルシューティングなどで使用するリカバリーモードで起動します。

2 3 .メインメモリのテストを実施するモードです。

4 WindowsXP Professional を起動します。

パソコン起動時のUbuntu 10.04 LTS デスクトップとWindwsXP Proのデュアルブートメニュー
パソコン起動時のUbuntu 10.04 LTS デスクトップとWindwsXP Proのデュアルブートメニュー

デフォルトでは、メニュー表示時間は10秒で、一番上の 0 が選択されるようになっていますから、何も操作せずに放置すると自動的に Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ が起動するようになっています。

「普通は Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ を使い、時々Windowsを使う。」

という使用パターンでしたら、このブートメニューの設定を変える必要はありませんが、まだまだUbuntuを中心に使うには不慣れで、Windowsを基本に使いたい場合はデフォルトで選択されるオペレーティングシステムを変更したいところです。

Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ ではこの起動メニューについて、デフォルトで起動するオペレーティングシステムの指定などいくつかの制御は、設定ファイル "/etc/default/grub" を修正して行うことができます。

また、デフォルトで起動するオペレーティングシステムを変更するには、 "/boot/grub/grub.cfg" の内容を参照して、 "/etc/default/grub" に転記します。

まず上部パネルの「アプリケーション」から「アクセサリ」→「端末」を開きます。

「端末」を開く
「端末」を開く

「コマンド・ライン端末」については 【コマンド・ライン端末について】 、当サイトで使用するコマンドについては 【コマンドリファレンス】 を参考にしてください。

すると、デスクトップに 「コマンド・ライン端末」 が開きますから、

sudo gedit /boot/grub/grub.cfg /etc/default/grub Enter

とタイプします(二つの設定ファイルを一度に開きます)。

すると認証のためのパスワードを求められますので、 【ユーザー名とコンピュータ名の設定】 で設定したパスワードを入力して Enter をタイプし、設定ファイルを geditエディタ で開きます。

「sudo gedit /boot/grub/grub.cfg /etc/default/grub」を実行
「geditエディタ」の起動
「geditエディタ」の起動

開いた "/boot/grub/grub.cfg" を下にスクロールして、

### BEGIN /etc/grub.d/30_os-prober ###

のセクションにある、 "menuentry" で始まる行のWindowsのメニュー項目を ダブルクォーツごと コピーします。

Windowsのメニュー項目をコピーする
Windowsのメニュー項目をコピーする

次に、geditエディタの "grub" タブをクリックして、編集するテキストファイルを "/etc/default/grub" に切り替えます。

それから、

GRUB_DEFAULT=0

0 の部分をマウスでドラッグして選択し、先ほどコピーした文字列をペーストします。

Windowsのメニュー項目をペーストする
Windowsのメニュー項目をペーストする

きちんと文字列がペーストされたことを確認して、 "/etc/default/grub" を保存します。

また、

GRUB_TIMEOUT=10

の数値はブートメニューを表示時間(秒)ですので、調整が必要であればこの数字も書き換えておいてから保存してください。

/etc/default/grubを保存する
"/etc/default/grub"を保存する

保存が終わったら、geditエディタウインドウの左上のクローズボタンをクリックしてエディタを閉じます。

すると、「コマンド・ライン端末」に戻りますので、

sudo update-grub Enter

とタイプします。すると、編集した "/etc/default/grub" の内容で "/boot/grub/grub.cfg" が書き換えられ、設定が修正されます。

ブートメニューの修正処理を実行する
ブートメニューの修正処理を実行する

GRUB_DEFAULTの数値での指定について

"/etc/default/grub" の、

GRUB_DEFAULT=0

の数値の部分は、ブートメニューのリスト順序(以下の図の赤で示した数値)に相当しますから、単純に、

GRUB_DEFAULT=4

と書き換えるだけでもWindowsをデフォルトの起動オペレーティングシステムに指定することは可能です。

パソコン起動時のUbuntu 10.04 LTS デスクトップとWindwsXP Proのデュアルブートメニュー
パソコン起動時のUbuntu 10.04 LTS デスクトップとWindwsXP Proのデュアルブートメニュー

わざわざ "/boot/grub/grub.cfg" からWindowsの該当行を探し出して "/etc/default/grub" に転記するよりも、この数値による指定のほうが簡単で合理的のように思えますが、一つ問題があります。

Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ では、プログラムのアップデート( 【プログラムアップデートについて】 を参照)を実施したとき、オペレーティングシステムの中核である カーネル がアップデートされることがあります。

カーネルのアップデートが行われると、下に示すように新しいカーネルが リストの上位から ブートメニューに追加されるため、デフォルトの起動OSをWindowsのままにしておくにはカーネルのアップデートが行われるたびに、

GRUB_DEFAULT=4 → GRUB_DEFAULT=6

のように、リストがずれた分だけその都度書き換えなければならなくなります。

カーネルアップデート後のUbuntu 10.04 LTS デスクトップとWindwsXP Proのデュアルブートメニュー
カーネルアップデート後のUbuntu 10.04 LTS デスクトップとWindwsXP Proのデュアルブートメニュー

デフォルトの起動オペレーティングシステムの指定は頻繁に行うことではありませんので、こういうウッカリを避けるためにも数値による指定ではなく、 menuentry の文字列の転記による設定変更をお勧めします。

StartUp-Managerの利用について

「Ubuntuソフトウェアセンター」 からのアプリケーションのインストールについては、 【Ubuntuソフトウェアセンター】 の説明を参考にしてください。

Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ では、ブートメニューの設定を変更するアプリケーションとして、「Ubuntuソフトウェアセンター」より 「StartUp-Manager」 が提供されています。

「StartUp-Manager」
「StartUp-Manager」

このアプリケーションを使えば、geditテキストエディタを使うことなく、メニューの表示時間やデフォルトのオペレーティングシステムの設定の他、起動時のスプラッシュ画像やブートメニューの画面解像度なども設定することができます。

しかしながらこの「StartUp-Manager」でデフォルトのオペレーティングシステムを設定しても、 "/etc/default/grub" "GRUB_DEFAULT" のパラメータは "/boot/grub/grub.cfg" menuentry からの文字列の転記ではなく、 リストの番号となります から、上記【GRUB_DEFAULTの数値での指定について】で説明した問題があることを理解しておいてください。

※プログラム・アップデートのときの注意点

"/etc/default/grub" "GRUB_DEFAULT" のパラメータは、常に最新のカーネルで Ubuntu 10.04 LTS デスクトップ を使用することが前提になっていますから、

GRUB_DEFAULT=0

がデフォルトです。

ところがこの値を他のものに書き換えた場合(数値、文字列とも)、プログラムのアップデート( 【プログラムアップデートについて】 を参照)を実施したとき、ブートローダー 「GRUB」 のアップデータが含まれていると、「デフォルト値がユーザーにより修正されている」と判断されて、以下のダイアログが表示されます。

ブートメニューの修正が行われているときにGRUBのアップデートが実施されるときのダイアログ
ブートメニューの修正が行われているときにGRUBのアップデートが実施されるときのダイアログ

この場合は設定を維持するために、

「現在インストールされているローカルバージョンを保持」

を表示した状態で(デフォルトで表示されている項目です)、 進む(F) をクリックして先に進んでください。

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